どうなる、どうする若者自立塾!
「若者支援のこれまでとこれからを考える緊急フォーラム」
2009年12月4日
日本労働者協同組合(ワーカーズコープ)連合会
K2インターナショナルジャパン
文化学習協同ネットワーク
事業仕分けでの「若者自立塾」の廃止決定を受けて、以下の通り緊急のフォーラムを企画しましたので、
ご案内申し上げます。
当フォーラムの趣旨と目的
社会的自立に困難を抱える若者の増加は、社会全体の課題となってきました。「自己責任」の問題として
自立困難な若者を捉える風潮から、社会のあり方を変える方向へとこの問題の焦点は移りつつあります。
厚生労働省の事業として始まった「若者自立塾」は、若者の社会的自立についての草分け的実践を担って
きました。
その後、「地域若者サポートステーション」が全国的に開設され、孤立しがちだった若者たちと社会をつなぐ、
コーディネート機能が育ち始めています。
こうした中、「若者自立塾」は2010年度予算の事業仕分けにおいて「廃止」宣告を受けました。その中心的な
理由は「費用対効果」の問題でした。当事者及び塾実施団体の多くは、この宣告に率直な“違和感”を感じた
のではないでしょうか。
本来あるべきセーフティネットとしての若者支援という政策的議論が弱いこと、単純な費用対効果論の中で、
マイノリティは切り捨てるがごとくの論調に憤りを覚えます。
しかし一方で、「若者自立塾」が抱える課題の解明や、若者支援総体の社会政策化など、これからに向けての
議論と方向付けが強く求められていることも明らかになりました。
私たちは「事業仕分け」という手法を否定するものではありません。今まで密室で決められてきた税金の
使い道についての議論を公開し、短い時間ではあるものの、その使い道について無駄がないように第三者が
チェックする、ということは画期的であり、その本来的な価値についても評価しエールを送りたいと思っています。
その上で、事業仕分けの結論として出された「これからの若者支援策全体の見直し」を誰がどのような
プロセスで進めるのか、を考える必要があると考えています。そして、少なくとも「若者自立塾」を運営している
当事者、「若者自立塾」を利用した当事者、さらに様々な若者支援に関わる当事者がまず、この問題に
声を上げるべきだと考え、本フォーラムを企画しました。
しかし時間は迫っており、来年度予算を立案する12月中に声を上げる必要があることから、このような
「緊急」のフォーラムとなりました。
「若者自立塾」や「地域若者サポートステーション」など、若者支援に携わる者に求められていることは、
これまでの取り組みから見えてきた事実を社会に発信し、その成果と課題を今回のフォーラムをきっかけとして
明らかにすることではないかと思います。
1時間の事業仕分けでは見えてこなかった本当の塾の意味や今後の方向性を、今回のフォーラムによって
明らかにし、この場を事業仕分けと同じように、広く社会に伝えていきたいと思います。
厚生労働省の方々や事業仕分けで「廃止」という結論を出した方々、さらには研究者・マスコミ関係者・
様々な関連する省庁の方々にも、この場の生の議論に参加いただきたいと願っています。
一納税者の立場から言えば、税金の使い方をめぐる「費用対効果」の評価は必要だと思います。
しかし、若者自立塾という場所に出会い、同じ境遇の仲間たちとの3か月の合宿生活によって、
その人なりの変化や成長を見せてきた卒塾生一人ひとりの顔を思い返し、これからも若者自立塾を
必要とするであろう若者の姿を想像し、なんとしても「合宿」という特徴を持った若者自立塾を残して
いかなければならない、と強く思います。そのためにこのフォーラムでは、
1)これまでの「若者自立塾」が果たしてきた役割は何だったのか、
2)また課題や弱点は何だったのか、
3)それらを踏まえ、これからの日本の社会の中で必要となる若者支援のありようをどのように描くのか、
という3点について、当事者や関係者、第3者も含めた議論の中から明らかにしたいと思います。
そして「新しい」若者自立塾のあり方を考え合いと願います。
このフォーラムが、「人生前半の社会保障の必要性」を発信し、子どもたちや若者が夢と希望を持てる社会に
変えていく取り組みに広がる事を期待したいと思います。
なお、ご都合でご出席がかなわない折には、ぜひとも当フォーラム宛にこの問題をめぐるメッセージをお寄せ下さい。
より多くの声をフォーラムにてご紹介させていただきたいと存じます。
◆呼びかけ団体
日本労働者協同組合(ワーカーズコープ)連合会
千葉県芝山町の「労協若者自立塾」、全国8ヶ所の地域若者サポートステーションを運営
K2インターナショナルジャパン
横浜市の「よこはまアプレンティスシップセンター(Y−MAC)」(若者自立塾)を運営
文化学習協同ネットワーク
東京都三鷹市の「コスモワーキングスクール」(若者自立塾)、全国2ヶ所の地域若者サポートステーションを運営
※今回のフォーラム企画は、緊急の課題ということもあり、日常的な付き合いがある首都圏の上記3団体で
相談し、呼びかけさせていただきました。今後の進め方は、フォーラムの中で相談したいと考えています。
◆日時・会場
2009年12月14日(月)18時30分〜20時30分
三菱ビル コンファレンススクエアM+ 1F会議室「サクセス」
東京都千代田区丸の内2-5-2三菱ビル
◆内容(変更の場合もあります)
1. 開会挨拶
2. 特別発言―若者自立塾事業の発足からの経過と今後の若者支援の方向性
放送大学教授:宮本みち子氏
3. パネルディスカッション
(ア) 塾が生み出した成果と課題、新たなスタイル
(イ) 若者自立塾とサポートステーションの連携
(ウ) 若者支援の方向性・内容と、子育て支援等との連携
(エ) 人間が育つ社会とコミュニティの創造
(オ) 若者たちの「仕事おこし」
4. リレートーク「私たちはこう感じた!若者自立塾の価値と可能性」
塾スタッフ、塾生、卒塾生
5. まとめとこれからの取り組みの提起
コメント:厚生労働省(予定)、宮本みち子先生、他
まとめと提起
◆参加を呼びかける人々
全国の若者自立塾・サポートステーションとそのスタッフ、利用者、塾生、卒塾生、関係者
厚生労働省(大臣・政務官・担当部署)、他省庁の関係者、地方自治体の若者就労支援所管課若者自立支援中央センター(日本生産性本部)、 仕分け人、研究者、市民、国会及び地方議会議員、その他以上* 本フォーラムに関す
るお問い合わせは、日本労働者協同組合(ワーカーズコープ)連合会宛にご連絡下さいますようお願い申し上げます。〒171-0014東京都豊島区池袋三丁目1-2光文社ビル6F日本労働者協同組合(ワーカーズコープ)連合会担当/城戸(きど)・木下TEL 03―6907―8030FAX 03―6907―8031E−mail rngukism@roukyou.gr.jp